ポートフォリオという言葉は、もともとは紙バサミや折りたたみカバンという意味でしたが、企業や個人が保有する証券を紙バサミや折りたたみカバンにはさんで保管していたことから、保有者ごとの資産のことを指すようになりました。
さらに最近では、様々な種類の資産の組み合わせといった意味で「ポートフォリオ」という言葉が使われています。
ご存知のとおり、超低金利が続くこの時代、預貯金といった安全資産の運用スタイルでは高い運用収益(リターン)を期待することが難しくなっています。
そこで、リスクを抑えた安全資産と、リターンを期待して積極的に運用する金融商品を組み合わせる「ポートフォリオ」運用が注目されているのです。
個々人のライフスタイルという面にも大きく関わる、金融商品の組み合わせ方はいろいろ考えられますが、それぞれの金融商品で期待した運用収益(リターン)が思いどおりに得られなかった場合もしっかりと考慮し、お客様自身が責任を持って金融商品を選ばなければなりません。
その結果、トータルでリスクを低減できるようにすることが、ここで説明する「ポートフォリオ」の最大の意義であり、目標となります。
さて、ポートフォリオについて考えるまえに、みなさんは「資産」というとどのようなことを思い浮かべるでしょうか。
おそらく多くの方は、まず預貯金を思い浮かべるのではないでしょうか。実際に日本における個人金融資産の多くが預貯金へと偏っていて、いわゆる「安全資産」と呼ばれるリスクの少ない運用スタイルが一般的となっています。
しかし、一方の欧米では株式などへの投資も一般的に行われていて、積極的な資産運用がなされています。
では、一口に資産を作るといっても、どの程度の資金をどのような用途と方法で運用していけばよいのでしょうか?
資産の構成には、一般的に以下の性質が必要と考えられています。

資産配分をしていくためには、まず資金全体から流動性資金と使用予定資金にあたる分を差し引き、残った資金を確実性資金及び利殖性資金に配分します。
資金をそれぞれ配分した後は、その資金の性質に合った商品を選んでいくことになります。確実性資金(安全性重視で運用する資金)と利殖性資金(収益性重視で運用する資金)、これらの商品を選んでいくポイントは、次に説明するリスクとリターンの関係にあります。リスクやリターンを伴うさまざまな商品の中から どのように商品を選び、資産を運用していけば良いのでしょうか?
資産を有効に運用するポートフォリオを活用していくためには、「リスク」と「リターン」の関係についてよく知り、考えていかなければなりません。ここでいうリスクとは、期待していたとおりの運用結果が得られない可能性で、リターンとは期待どおりの運用結果により得られる収益のことを表します。
ここで、考えられるリスクについて下の表を参考に見ていきましょう。
価格変動リスクを見ると分かりやすいと思いますが、「リスク」と「リターン」は相反する存在です。リターンを高く期待できるものほどリスクも高くなり、同じようにリスクが低いものはリターンも低くなります。
つまり、運用商品を選ぶ時にはリターンだけでなく、どのようなリスクが存在するのかを理解することが必要不可欠です。そして、そのリスクをできるだけ減らそうと資産を分散させることが、ポートフォリオ構築のための第一歩となります。
次に分散方法についてみてみましょう。